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報道被害とメディア改革

人権と報道の自由の視点から

 

平川宗信 著

 

A5判並製 95頁
定価1200円+税

978-4-7592-6730-3
C0036

 

刑法・刑事訴訟法・犯罪被害者法など刑事法学の研究者である著者は、名誉毀損罪の研究を契機に、30年以上にわたり実践的にメディア問題に関わりつづけ、メディア問題に関する市民団体・NPOの代表として、メディアへの提言やメディア・リテラシー活動等に加え、報道被害を受けた市民への助言活動も行ってきた。報道被害の現状、その背景・構造を分析し、対立させられがちな「人権」と「報道の自由」をキーワードに市民の立場からメディア改革を提言する。

●目次

1 メディアの危機的状況 「報道による人権侵害」と「報道による人権擁護」/ジャーナリズムの劣化とメディア規制の動き 他
2 報道による人権侵害
  「報道被害」の言葉と実態 「報道被害」という言葉/取材活動による被害の実態 他
  報道被害で侵害される人権 名誉権・プライバシー権等の人格権/刑事手続に関する権利など 他
  報道被害の特徴 加害者と被害者の力のアンバランス/「報道の自由」という「錦の御旗」
3 報道被害問題の過去と現在
  報道被害の社会問題化と改革の動き 「イエロー・ジャーナリズム」と「新聞裁判」/報道被害の社会問題化 他
  報道の逆行と法規制への動き 報道の逆行とメディアの対応の遅れ/メディアの法規制への動き 他
  集団過熱取材・報道の続行と改革の停滞/メディアの法規制の進行 他
4 報道被害はなぜ起こるか
  記者の人権意識と記者育成・研修システム 記者の人権意識とメディアの構造/記者育成・研修システムの問題 他
  事件報道のあり方の問題 警察情報による「犯人視報道」/実名報道による人権侵害 他
  取材システムの問題点
  報道を支える記者クラブ/記者クラブ制度の問題点
  報道被害防止・救済システムの弱体
  報道被害検証・伝達システムの弱体/自主規律システムの弱体
  ジャーナリズムの衰退
  メディアの情報産業化/ジャーナリズムの衰退
5 報道される側の人権と報道の自由
  報道される側の人権と報道の自由
  人権と報道の自由の対立/報道・表現の自由の存在理由 他
  報道の自由の限界
  報道の自由の限界/人権と報道の自由との調整
6 報道被害防止・救済システム
  メディアの法的規制と非法律的システム
  報道被害の刑法的規制
  刑法的規制の萎縮効果/警察による言論規制の問題性
  報道被害の行政法的規制
  行政法的規制と言論統制の危険性/法務局への人権救済申立 他
  報道被害の民事法的規制
  損害賠償請求/報道の差止め
  非法律的な報道被害防止・救済システム
  弁護士会の人権救済制度/メディアの自主規律システム
7 メディアの自律的な報道被害防止・救済システム
  「報道のルール」と「裁定機関」/報道倫理綱領 他
8 報道の構造改革
  記者育成・研修システムの改革
  報道の構造改革の必要性/記者養成・研修システムの改革
  事件報道の改革
  事件報道の縮小/「犯人視報道」からの転換 他
 取材システムの改革
  情報源の多様化/記者クラブの改革
  メディアの構造改革
  ジャーナリズムとしての再生/メディアの構造改革 他
9 市民が動けばメディアは変わる
  報道被害問題に関わるNPO
  市民とメディア/報道被害・メディア問題NPO 他
  メディア・リテラシーの推進
  メディア・リテラシーの向上/メディアへの意見の伝達 他
  報道被害・メディア問題関連年表 他


●著者略歴
平川宗信(ひらかわ・むねのぶ)
1944年生まれ。東京大学法学部卒業。同助手、名古屋大学法学部助教授、同教授を経て、現在、中京大学法学部・大学院法学研究科教授、名古屋大学名誉教授。刑事法学専攻。「報道被害者支援ネットワーク・東海」代表。
主な著書に、『名誉毀損罪と表現の自由』(有斐閣、1983年 )、『刑法各論』(有斐閣、1995年)、『刑事法の基礎』(有斐閣、2008年)など。

 


 

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